当院で行っているトリガーポイント鍼療法に関して解説していきます。
病院の治療では治らない、強い痛みやシビレに非常に有効な治療になりますので、お悩みの方は是非ご覧ください。
トリガーポイントとは

トリガーポイントとは簡単に言うと「痛覚過敏部位」を指します。
体内にある痛みを感じるセンサー(受容器)が何らかの原因で過敏に反応するようになり、そのポイントが原因で様々な部位に痛みやシビレが出現するのが特徴で、それを関連痛と言います。
トリガーポイントが出現する部位は筋肉、筋膜、ファシアと言われる皮下の結合組織が中心で、病院の検査ではわからない為、原因不明の痛みやシビレと診断されることが多くなります。
トリガーポイントができる原因

では、なぜそのトリガーポイントが形成されてしまうのか。
様々な要因がありますが、大きく分けて以下の2つが原因となります。
使い過ぎによるとによるトリガーポイント
例えば姿勢不良によって前方に重心が傾くと、背中や腰、首の筋肉が引き伸ばされながら働きます。それは常に筋収縮している状態なので、使い過ぎによるトリガーポイントが形成されます。
組織の摩擦や血流循環が低下する事で患部が過敏になり痛みを感じるようになっていきます。何度も擦れて痛くなる靴擦れのような状態です。一度靴連れを起こすと触れただけで痛くなるほど過敏になってしまいますが、それが筋肉や結合組織でも起きている状態です。
血流障害によるトリガーポイント
例えば長時間の座り姿勢は臀部が引き伸ばされ、圧迫されている状態です。そのようなうっ血状態が続く事でもトリガーポイントが形成されます。患部の血流が低下する事で、筋肉の弛緩ができなくなり常に収縮し続けてしまいます。
冷えや心理的なストレスによっても末端の血管が収縮し、筋肉の緊張状態も亢進する為、自律神経の乱れや慢性的な冷えがある人は筋肉のコリが発生しやすくなるので、痛みシビレの症状も出やすい傾向にあります。
トリガーポイントによる関連痛

トリガーポイントには関連痛という症状が出現します。
トリガーポイントの部位とは異なる場所に感じる痛みやシビレを関連痛と呼びます。つまり、現在感じている痛みとは異なる場所に痛みの原因となるトリガー(引き金)が存在している状態です。
トリガーポイントを刺激すると、普段の生活で感じている痛みやシビレの場所に放散するようにじんわりと痛みが走るのが特徴で、トリガーポイントを探す際に触れて確認していきます。
トリガーポイントは長い時間をかけて形成されるのが特徴

トリガーポイントは何カ月、何年、何十年をかけて形成されるのが特徴です。その為、リラクゼーションやマッサージなどの表面的な施術では根本的に解消されないのが特徴です。
特に筋肉に形成されるトリガーポイントは分厚い脂肪組織の下の筋肉の、さらに深部に形成される事が多く、的確にポイントを狙い治療していく事が重要です。その点、鍼灸治療は得意としており、患部の緊張を緩和し、血流循環を改善する事ができます。
トリガーポイントの鍼の効果

トリガーポイントの多くは硬結(こうけつ)というコリを形成しており、その硬結に対して鍼を施します。
鍼の効果には血管拡張作用、鎮痛作用、鎮静作用、免疫機能の向上などがあり、硬結に鍼が当たると筋肉の緊張がほぐれ、患部の血流循環が改善します。それにより痛みの原因となる発痛物質のブラジキニンやプロスタグランジンなどが流れ痛みを緩和させることが可能です。
神経過敏を鎮静させる
先ほど説明したように、トリガーポイントが形成されている部位の神経は過敏になっており、痛みを感じやすくなっているのが特徴です。
鍼灸治療をすることで神経の興奮を鎮静させ、痛みを感じにくい状態を作ることが可能です。又、鍼灸は患部の神経だけに作用するのではなく、中枢神経にも作用し痛みを取り除きます。それを下行性痛覚抑系といい、自律神経の副交感神経を優位にさせながら鎮痛効果を高めてくれます。
トリガーポイント鍼療法は何回で効果を感じる?

個人差はありますが、当院での鍼灸治療によって症状が改善するおおよその治療回数は8回前後です。
8回前後の施術を受けると調子が良い状態で安定してくることが多いです。
ですが、生活環境や生活習慣、心理的なストレスなどが関係する為、それらに影響され症状の波が出現しますので、人によって差はあります。
それらを加味した上で大体の人が8回前後の施術を受けると効果を実感してきます。
鍼灸治療の推奨ペース
症状が辛い場合、治療の初期段階では週1~2回のペースで治療し、症状が安定してきたら週1~2週に1回のペースで治療の間隔を空けていきます。
毎日受ければその分早く治るのかというとそうではありません。体質の変化によって体の機能が低下している状態ですので、症状が出ない元の体質に戻していくには一定の時間が必要になります。当院の治療の回数を加味すると2~3か月程の治療期間で症状が安定してくる方が多いです。(もちろん個人差はあります)
トリガーポイントに鍼が当たると気持ちいい?痛い?

トリガーポイントに鍼が当たり刺激されると、重くズーンとした特有の響きという感覚が出現します。そのイタ気持ちい感覚は、マッサージや整体には無い感覚で、鍼灸治療独特の感覚です。
鍼灸の効果だけで言えば、患部の鎮痛効果も高められるので、良い反応ですが、人によっては苦手な方もいらっしゃいますので、治療をする際の刺激には注意が必要です。ですが、治療を繰り返していくと、その感覚にも慣れてきますので、多くの人が普通に治療を受けられるようになっていきます。
トリガーポイントの代表、首の付け根の痛み

トリガーポイントの代表例として首や肩の筋肉があります。長時間のデスクワークや姿勢不良により首や肩の筋肉が酷使されるとトリガーポイントが形成されます。その結果、頭痛に繋がるという事が起きてきます。僧帽筋が硬くなることが原因でコメカミや側頭部の頭痛を感じるようになり、胸鎖乳突筋が硬くなることによって前頭部の頭痛を感じるようになります。
このように実際に感じている痛み(赤い部分)とは、違う場所(バツ印)に原因が存在する為、痛みを感じるところをマッサージしたり、治療しても根本的な解決にならないという事になります。
当院のトリガーポイント鍼療法で改善できる症状

病院の検査で異常が見られない原因不明の痛みやシビレのほとんどに対応する事ができます。
痛みが出ている原因(引き金)となる部位を特定し、鍼治療を行います。
痛みが出ているのは結果であって原因は他にありますので、痛みの出ている部位に限らず身体全体を診ていきます。痛みを感じやすい敏感な状態も同時に緩和する事で痛みを感じにくく再発しにくい身体が作れます。
トリガーポイント鍼療法で対応できる症状
- ひどい肩こり、首の痛み、頭痛、辛く長引く慢性腰痛、ぎっくり腰(急性腰痛)椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群、肘部管症候群、手根管症候群、坐骨神経痛、頚椎症性神経根症、頸椎ヘルニア、胸郭出口症候群、頚肩腕症候群、斜角筋症候群、筋膜性歯痛、顎関節症、三叉神経痛、肩関節インピンジメント症候群、後頭神経痛、手足のシビレや痛み、歩くのが困難な股関節痛や膝の痛み、五十肩を含めた肩の痛み
トリガーポイント鍼療法を東京の町田で行っている

当院は東京の町田駅徒歩4分の場所で施術をしています。自律神経の不調に特化した東洋医学の経絡治療と痛みやシビレに特化したトリガーポイント鍼療法で様々な不調を改善に導いています。
横浜、小田原方面、八王子、東京、世田谷方面にお住いの方も多くご来院頂いております。
症状でお困りの方は下記のLINEからぜひ一度お問い合わせください。