嗅覚障害の原因と鍼灸での治し方を解説
「病院で嗅覚障害と言われたけど具体的な治療法が無くて困っている」「日に日に症状が強くなり治るのか不安」など、嗅覚障害の症状が辛くてお困りの方へ。
今回は嗅覚障害がなぜ起こるのか、症状、原因、メカニズムから鍼灸での治し方まで徹底的に解説していきます。
嗅覚障害を薬に頼らず治すのが当院の鍼灸施術

心身の状態を健康な元の状態に元すのが鍼灸施術の真髄です。薬物療法に頼らず、根本的に体質を改善し、不安が生じにくい身体づくりが可能です。
病院では原因不明と言われている疾患の患者様が全国各地からご来院し、改善している実績が豊富にございます。
嗅覚障害の主な症状には、次のようなものがあります。
- においを感じにくい
- においがしない
- 本来とは違うにおいを感じる
- 何を嗅いでも同じにおいに感じる
- 弱いにおいをとても強く感じる
- 食事の味が分からない
上記の症状の原因や適切な対処法、注意点、治す為のポイントを解説していきます。
なかなか治らない嗅覚障害が鍼灸で治る理由を解説

嗅覚障害でお悩みの方は多くいらっしゃいますが、病院に1年以上通院していても症状が改善しないという方もいます。そのような慢性化した嗅覚障害は薬物療法だけで治すのは難しい為、他の治療法を探すことが重要です。
鍼灸治療は嗅覚障害が発症している原因となる体質、身体の機能を根本的に改善する事ができる為、薬物療法に変わる治療法として知られています。
今回は嗅覚障害に対する鍼灸施術を解説していきますので、薬を服用しても治らない、何年も嗅覚障害が続いているという方は是非ご覧ください。
嗅覚障害の原因と症状

嗅覚障害の主な原因は以下の3つに分けられます。
気導性嗅覚障害(きどうせいきゅうかくしょうがい)
においの元となる分子が、においを感じるセンサーのある「嗅粘膜」に到達できず、においを感じにくくなっている状態です。
適切な治療により、障害となっている原因がなくなれば、基本的に嗅覚も回復させることが可能です。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻の中の腫瘍、鼻中隔の湾曲や骨折などが原因で起こります。
嗅神経性嗅覚障害(きゅうしんけいせいきゅうかくしょうがい)
においを脳に伝える役割の嗅神経が損傷や機能障害を起こすことによって、においを感じることができなくなっている状態です。
気導性嗅覚障害に比べると少し治りにくい嗅覚障害で、適切な治療により嗅覚が戻る場合もありますが、神経損傷や機能障害のレベルによっては障害が残ってしまう場合もあります。感冒(ウイルス感染・インフルエンザ・コロナウイルス)、薬害、栄養不足、心理的なストレスなどが原因で起こります。
中枢性嗅覚障害(ちゅうすうせいきゅうかくしょうがい)
脳の機能障害が原因で起こる嗅覚障害です。
嗅覚の低下と同時に、認知能力や識別能力なども低下するのが大きな特徴です。頭部外傷、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症などが原因で起こります。
コロナウイルス感染後の後遺症として嗅覚障害が起こる

昨今流行した新型コロナウイルスの後遺症としても嗅覚障害が出現します。
ウイルス感染による嗅覚障害なので、嗅神経性嗅覚障害に該当し、数多くの人たちを悩ませています。細胞がウイルスに感染すると細胞の機能が低下し、サイトカインという炎症に関わる神経伝達物質を放出し自らの細胞を攻撃するように指令を出してしまいます。その結果、嗅細胞が死滅し嗅覚障害を引き起こします。
2か月以上続く嗅覚障害には要注意
コロナウイルス感染後の嗅覚障害の60〜80%は2週間以内に改善されるとされており、長期化しても1か月と言われております。その為、コロナウイルス感染後の後遺症として2か月以上嗅覚障害が続く場合は自然治癒しない可能性があるので専門的な治療が必要です。
病院での嗅覚障害の検査方法

鼻内視鏡検査
鼻の中の状態を診て、嗅粘膜がある嗅裂という場所の状態や、粘膜の腫れや鼻ポリープ(鼻茸)、腫瘍など匂い成分の伝達を妨げるものがないかを確認します。
CT検査
副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症があるかどうか、嗅裂が開いているかなどを調べます。
基準嗅力検査(T&Tオルファクトメトリー)
5種類の嗅素をそれぞれ、薄い匂いから濃い匂いへ順番に匂いが分かるまで嗅いでいきます。匂いを認識できた時点の濃度から嗅覚障害の程度を測定します。
静脈性嗅覚検査(アリナミンテスト)
肘の静脈から強い臭いのあるアリナミンを注射します。その臭いが静脈から肺を通って呼気に臭いが含まれるようになるので、それを鼻の後ろから感じるかどうかを調べる検査です。これによって嗅覚障害が鼻づまりによるものかどうかを判断します。
この種類の嗅覚障害は鍼灸で治る可能性があります

全ての嗅覚障害が治るわけではありませんし、全ての人が治るわけではありません。
ですが、症状によっては改善したり治るケースも多々あります。
鍼灸が対応でき、比較的効果が出やすい嗅覚障害は以下の通りです。
副鼻腔炎による嗅覚障害
副鼻腔炎によっても嗅覚障害は出現します。副鼻腔に炎症が起こることで、匂いを感じる嗅粘膜に匂いの分子が到達できず匂いを感じられない状態です。鼻粘膜がむくみ鼻づまりが起こる原因のアレルギー性鼻炎や免疫バランスの乱れが原因で起こる好酸球性副鼻腔炎などは、鍼灸によって改善する事が可能です。
鍼灸の効果のひとつの免疫バランスの調整を行いながら副鼻腔の炎症反応を取り除いていきます。薬物療法と違い体質を改善する事で自らの免疫で症状を治していくので再発をしにくくなるのが特徴です。
感冒症状(コロナ・インフルエンザなど)による嗅覚障害
ウイルス感染により抗体を産生し、抗体やサイトカインという神経伝達物質を介して自身の細胞を攻撃してしまう事による嗅覚障害も鍼灸によって改善する事が可能です。しかし、細胞の損傷具合や程度によって回復の程度は異なる為、個人差があります。ですが、損傷や機能障害を起こしている嗅細胞の修復と回復を促すことができる事ができるので、非常に有効な方法と言えます。
ストレスによる嗅覚障害
ストレスによる自律神経の乱れや副腎皮質ホルモンの乱れにより嗅覚障害が出現する事があります。
心理的なストレスは大脳辺縁系の偏桃体や自律神経の中枢の視床下部に作用し、様々な神経の機能に影響を及ぼします。鍼灸治療は副交感神経を優位にさせる働きがあり、心身をリラックスさせる為、ストレスによる神経の機能障害にも効果を発揮します。
異臭症など、脳の誤作動により異なるにおいを認知する症状にも効果が期待できます。
嗅覚障害に対する鍼灸治療の効果

内臓の機能を高める
手足に鍼灸施術をすることによって副交感神経が高まり、内臓の機能が活発に動き始めます。
腹部や足には胃腸に関するツボが多く存在し、それらを刺激し内臓の機能を整えていきます。
同時に腹部の筋肉の緊張を解消する事で胃腸がスムーズに動くスペースを確保し、蠕動運動を促します。それにより消化吸収が効率よく行われますので、食べ物を受け入れられる身体の状態を作ります。
心身の緊張を緩和しストレスを解消する
心理的なストレスにより心身が緊張状態にあると、交感神経が優位になり続け、自律神経の機能にメリハリが無くなります。交感神経の緊張を解くには身体的な筋肉の緊張を解消する事が重要です。
特に首や背中、前腕には緊張が生じやすくなる為、その周囲にあるツボを刺激し身体の緊張を解消していきます。それにより睡眠の質も向上し、身体が元の健康な状態に戻る為の回復力を促します。
睡眠の質を向上させる
改善する上で重要な睡眠も鍼灸で改善する事が可能です。眠れているけど疲れが取れないという場合は睡眠が浅い可能性があります。浅い睡眠とはレム睡眠のことを指し、脳が覚醒し夢を見ている状態です。その状態が長く続くと疲労が取れず、次の日に持ち越します。ノンレム睡眠の比率を高め、深い睡眠をとれるように心身の緊張を取っていきます。頸部や背部の緊張が睡眠の質を妨げますので、そのあたりの緊張を解消していきます。
免疫バランスを整える
鍼灸は白血球の機能や量を整える効果があります。組織の炎症や無駄な細胞を貪食するマクロファージの機能を向上させたり、抗体を産生する時に重要なヘルパーT細胞の機能を向上させる効果がありますので、免疫が関わる疾患に鍼灸治療は非常に有効な手段のひとつと言えます。
免疫機能を整えるだけでなく全身の血管を緩め血流循環の改善も行いますので、より効率的に体質の改善ができるようになります。
嗅覚障害の鍼灸は何回で効果が出る?治療期間の解説

個人差はありますが、当院での鍼灸治療によって症状が改善するおおよその治療回数は8回前後です。
8回前後の施術を受けると調子が良い状態で安定してくることが多いです。
ですが、生活環境や生活習慣、心理的なストレスなどが関係する為、それらに影響され症状の波が出現しますので、人によって差はあります。
それらを加味した上で大体の人が8回前後の施術を受けると効果を実感してきます。
嗅覚障害の鍼灸治療の推奨ペース
症状が辛い場合、治療の初期段階では週1~2回のペースで治療し、症状が安定してきたら週1~2週に1回のペースで治療の間隔を空けていきます。
毎日受ければその分早く治るのかというとそうではありません体質の変化によって機能が失われている状態ですので、症状が出ない元の体質に戻していくには一定の時間が必要になります。当院の治療の回数を加味すると2~3か月程の治療期間で症状が安定してくる方が多いです。(もちろん個人差はあります)
嗅覚障害の鍼灸治療で使用するツボを解説

施術で使用する頻度が高いツボをご紹介いたします。
迎香(げいこう)
左右の小鼻の横、ほうれい線上に位置するくぼみにあり、鼻づまりや嗅覚の不調を和らげる効果が期待できます。
印堂(いんどう)
眉間の中央にあるツボで、鼻詰まりや頭痛、眼精疲労の改善などに効果が期待できます。また、ストレスや緊張の緩和、精神の安定にも効果があるとされています。
嗅覚障害は鍼灸と整体どっちがいい?

嗅覚障害を改善するには鍼灸と整体のどちらが良いのかという事ですが、人によります。
しかし、今までの経験上は鍼灸治療の方が効果を出しやすいと感じております。ですが、鍼灸の刺激が苦手、そもそも怖くて受けたくないという方は施術を受けたとしても緊張してしまい、良い効果が得られません。その為、自身が一番リラックスして受けられる施術を受ける事が症状改善への近道となります。
嗅覚障害の原因となるストレスの種類

身体的なストレス
身体や脳の疲労、全身のコリや緊張を指します。
身体や脳に疲労が蓄積されることで、身体機能が低下したり、脳の神経回路が常に惰性で活動状態になるので、オンとオフの切り替えが上手くいかず、自律神経も乱れていきます。
鍼灸や整体、運動、ストレッチなどの日々のケアで緊張を解消する事が重要です。
心理的なストレス
日々マルチタスクに追われていたり、リフレッシュできる環境が無い場合や認知の歪みが起きている場合に心理的なストレスが蓄積されます。
認知とは、物事をどう認識するかという事で、それが歪んでいるとストレスを感じるという事です。
認知の歪み、白黒思考、完璧主義、べき思考などと言いますが、今まで生きてきた価値観が正しい、常識だと思い込み、それに当てはまらない事象が起こるとストレスを感じるという事が起きてきます。
認知を変えることで心理的なストレスの軽減に繋がりますので、認知療法や認知行動療法が重要になってきます。
環境的なストレス
生活習慣、職場環境、家庭環境、人間関係に由来するストレスです。不規則な生活習慣や、仕事が忙しく、睡眠時間の確保ができないなど、環境がもたらすストレスがコレにあたります。
目の前の課題、問題をどう解決していくか、感情に支配されず、論理的に物事を考える問題解決能力が必要となります。
「嫌われるかもしれないから話せない」「休みたいけど言えない」など本来解決しなければならない問題があるにも関わらず、感情に支配され、問題を先送りにしてしまい、ストレスが溜まり続けるという事が多く起こりますので、環境が大きなストレスになっている場合は、冷静に対処する必要があります。
嗅覚障害が鍼灸で治ったブログ
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嗅覚障害に対して東京の町田で鍼灸施術しています
当院は東京の町田駅徒歩4分の場所で施術をしています。自律神経の不調と痛みに特化した施術で様々な不調を改善に導いています。
横浜、小田原方面、八王子、東京、世田谷方面にお住いの方も多くご来院頂いております。
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嗅覚障害に対する当院の鍼灸整体施術

心身の緊張を取り除き脳の興奮を解消していく
当院の鍼灸施術は心地よく優しい刺激で行う事で副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせます。
脳や身体の過剰な緊張を取り除くことで自律神経の乱れを解消し、症状を治していきます。
施術中に眠ってしまうほどの優しい刺激ですので初めての方でも安心して受けられます。
深部の筋肉へのアプローチ
整体やマッサージでは届かない深部の筋肉へのアプローチは鍼灸施術が非常に有効です。
関節付近の細かな筋肉はストレッチなどでは対応できない場合が多いので、当院の鍼灸技術によって、その様な難しい部位へのアプローチが可能になります。
再発を防げ、ずっと健康に
不調には波が存在します。「昨日は大丈夫だったけど今日は辛い」「さっきまで大丈夫だったのに、また急に出てきた」「今週は本当にしんどい」など、症状の波があります。
症状が出る要因は様々ですが、ストレスや疲労が一定以上蓄積されると症状が出現するというのが腰痛の特徴でもあります。つまり、仕事や家事で疲れた時は症状が出やすくなるし、ストレスを感じたり、嫌なことがあれば症状が出てくるという事です。
そして、一度症状が出現すると、症状が出現するボーダーライン(閾値)が下がってしまうのが問題です。
鍼灸施術はそれらのボーダーライン(閾値)を上げることができ、再発しない身体づくりが可能です。
当院の施術は根本的に改善していく事が可能

当院では「身体的なストレス」と「心理的なストレス」両方からアプローチしていきます。
自律神経と痛みに特化した鍼灸整体院として豊富な知識と技術を兼ね備えており、病院やマッサージ、整体など、どこに行っても治らない不調を抱えている人が全国各地から数多くご来院し、改善しております。
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