腰椎椎間板ヘルニアの原因と鍼灸での治し方を解説
「病院で腰椎椎間板ヘルニアと言われたけど具体的な治療法が無くて困っている」「日に日に症状が強くなり治るのか不安」など、腰椎椎間板ヘルニアの症状が辛くてお困りの方へ。
今回は腰椎椎間板ヘルニアがなぜ起こるのか、メカニズムから鍼灸での治し方まで徹底的に解説していきます。
腰椎椎間板ヘルニアを薬に頼らず治すのが当院の鍼灸施術
心身の状態を健康な元の状態に元すのが鍼灸施術の真髄です。薬物療法に頼らず、根本的に体質を改善し、不安が生じにくい身体づくりが可能です。
病院では原因不明と言われている疾患の患者様が全国各地からご来院し、改善している実績が豊富にございます。
【腰椎椎間板ヘルニアの原因】筋肉のコリを解説
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状には、次のようなものがあります。
- 前かがみになると腰が痛い
- 足の痛みやしびれ(片足のことが多い)
- 筋力低下(足に力が入りにくくなる)
- 排尿障害(頻尿になったり、尿意を感じにくい、尿が出にくいなどの症状)
- 皮膚表面の感覚がおかしい
- お尻や腰回りにしびれがある
- 夜に尿のためにトイレに起きる事に悩んでいる
- しびれの強さが左右で異なる
上記のような症状がある方は腰椎椎間板ヘルニアかもしれません。
その原因や適切な対処法、注意点、治す為のポイントを解説していきます。
腰椎椎間板ヘルニアの正体
椎間板は人間の背骨にあり、骨と骨のあいだでクッションの役割をしています。腰椎は5個存在し、その骨と骨の間の全てに椎間板が存在します。
椎間板に負担がかかり、椎間板内部にある髄核という組織が外に飛び出して神経を圧迫している状態が腰椎椎間板ヘルニアです。
足への神経が障害されるので、腰や下肢の痛みやシビレ、力が入らないといった神経症状が出現します。
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状です。
- もも裏の痛みやシビレ
- スネの外側の痛みやシビレ
- 腰を曲げる動作で足への痛みが強くなる
- お尻や腰の痛み
- つま先立ちができない
- 左右の筋力や足の太さが違う
- 足に力が入りにくく歩きづらい
- 便秘や頻尿などの症状がある
腰椎椎間板ヘルニアのメカニズム
椎間板に含まれる髄核と呼ばれるゼリー状の線維が飛び出る事により、神経を圧迫するのが腰椎椎間ヘルニアです。
ヘルニアが飛び出した方向や圧迫している神経によって異なりますが足のシビレや痛み、運動障害などが出現します。
この状態を放置していると、髄核がどんどん押し出されて、痛みやしびれがだんだん強くなっていき、重症化すると、日常生活に支障が生じることもあるため、診断を受けたら早めに治療を行い後遺症を残さないことが大切です。
腰椎椎間板ヘルニアになる原因
腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は、椎間板に負担をかける行為です。
重いものを持ち上げる、何かを引っ張る、体をひねるといった動作、長時間の立ち仕事や長時間の座り仕事など同じ姿勢を続けること、あるいは体重の増加なども椎間板ヘルニアの要因になります。
何気ない動作でも腰にはかなりの負荷が生じる
椎間板には、全身の体重を支えるために、いつも大きな圧力がかかっています。
そのため「座る」「立ったまま前屈みになる」といった日常の何気ない姿勢や動作でも、体重の約2.5倍の圧力がかかると言われています。
このような動作の繰り返しが椎間板に負荷をかけ、椎間板ヘルニアに発展すると考えられています。
ヘルニア=痛み・シビレではない
ヘルニア自体は痛みとは関係ありません。
椎間板ヘルニアによって神経が障害されるから痛みやシビレが出現します。それが坐骨神経の場合は「椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」という診断が下ります。障害される神経によって痛みの出る部位や筋力低下を起こす部位は変わってきます。
障害された神経は1本の紐のように末梢まで繋がっており、痛みやシビレが出ている場合はそれらの神経が緊張を起こしている状態です。
前屈動作で悪化する理由
前屈動作をすることで、腰椎が前方に折れ曲がり、椎間板の前方が狭くなります。それによって後方に押し出されるのが腰椎椎間板ヘルニアで多いパターンです。なので、ヘルニア発症後は前屈動作(股関節を曲げる)をすると症状が悪化する可能性がありますので、極力避けた方がよい動作です。
マッケンジー体操が効果的
腰椎椎間板ヘルニアを改善する為の体操としてマッケンジー体操があります。
前述したように後方に押し出された髄核を、押し出した時と逆の原理で中心部に戻していく体操です。
うつ伏せで寝た状態で腕の力だけで上体を起こし腰を反らせていきます。
そうする事によって腰椎の後方の隙間が狭くなり、後方にはみ出た髄核を戻していく体操になります。
病院では保存療法が一般的
病院での治療は薬物療法での保存療法が中心となり、痛み止めやビタミン剤などが処方されますが、どれも対処療法となります。
手術をするケースは少なく、多くの場合は保存療法になります。
ですが、腰椎椎間板ヘルニアは神経痛を伴う事が多いので、後遺症として痛みやシビレが残存する事があります。病院で診断されたら、早い段階で痛みやシビレを解消する治療が必要になります。
後遺症が残りやすいのが特徴
神経の損傷や障害具合によりますが、一度傷ついた神経組織が元の状態に戻るのには時間がかかります。場合によっては元の状態に戻らない事もあります。それ程、神経障害や神経損傷は後遺症が残りやすいです。
画像診断ではヘルニアが消失していても、痛みやシビレだけは残っているという状態がよく起こります。
腰椎椎間板ヘルニアを鍼灸で治す為に重要なポイント
腰椎椎間板ヘルニアを鍼灸で治す為に必要なポイントは
「患部の緊張緩和と血流循環の改善」
「免疫機能の向上」
「末梢の神経の緊張緩和」
以上の3点です。
患部の緊張緩和と血流循環の改善
ヘルニアによる神経痛を悪化させる要因の一つに患部の筋緊張があります。
椎間板を跨いで付着している筋肉が緊張し収縮すれば患部の圧力が強まり、ヘルニアが悪化する可能性があります。
患部の周囲の筋緊張を緩和し、血流循環の改善を改善する事で、ヘルニア部位の修復が早まります。
ヘルニア周囲の血管にアプローチするのがカギ
椎間板自体に繋がる血管はほとんどないと言われていますが、ヘルニアとして飛び出た部位の付近に繋がる血管の血流循環を改善する事で、前述した自然消滅が可能になってきます。
脊髄や脊髄神経に並走している血管付近を治療し、患部の血流改善を図ります。
免疫機能の向上
ヘルニアの消滅にはマクロファージという免疫細胞が鍵となります。マクロファージの貪食(どんしょく)機能が、余分なヘルニア部位を食べて消失させています。
つまり、ヘルニア部位にマクロファージが送られないと、ヘルニアが消失しません。
そして、マクロファージは血液中に含まれておますので、ヘルニア部位に貪食機能の高いマクロファージが含まれている血液を送ることが重要となります。
鍼灸で免疫機能が向上する
鍼灸の効果効能のひとつに白血球数の増加と機能向上があります。
前述したマクロファージは白血球に含まれております。
他にもマクロファージを活性化する為に必要な白血球の機能向上にも関わりますので、鍼灸施術をすることで免疫機能の向上と血流循環の両方の効果を出すことが可能です。
末梢の神経の緊張緩和
腰部から出ている足への神経は全て繋がっています。腰部のヘルニアで神経が圧迫された場合、その圧迫により末梢の神経が引っ張られ、緊張し痛みが出ているというメカニズムです。
つまり、末梢の神経の緊張を緩めることにより、腰部も緩み、痛みやシビレがラクになるという事が起きてきます。
根本治療と対処療法が同時にできる
鍼灸整体により患部と末梢の両方を緩めることで、紐のように繋がっている神経の緊張を全体的に緩めることが可能です。
それらを同時に行う事で、その都度、施術直後から痛みを緩和しつつ根本的な原因のヘルニア部位の解消も行えます。両方に同時にアプローチできるのは鍼灸施術だけです。
治らない理由はストレスが関係しているかも
病院の画像診断でも異常ナシ、整体や鍼灸を受けたけども一向に良くならない。もしくは、治りきらないという方は心理的なストレスが関係しているかもしれません。
心理的なストレスを感じると、脳が過剰に興奮し、痛覚を始めとするあらゆる感覚に敏感になります。その結果、ヘルニア自体は消失しても、痛みやシビレが残存するという事が起きてきます。身体的な症状ですが、自分が受けている心理的なストレスも見直すことが重要です。
不眠症を治す為に改善すべきストレスの種類
身体的なストレス
身体や脳の疲労、全身のコリ、遺伝や性別によるバイタリティの差などを指します。
身体や脳に疲労が蓄積されることで、身体機能が低下したり、脳の神経回路が常時、惰性で活動状態になるので、オンとオフの切り替えが上手くいかず、自律神経も乱れていきます。
男性と女性では筋肉量や脳の作りが違うので、できる仕事も違いますし、疲れやすさも人によって変わってきます。
心理的なストレス
心理的なストレスが原因の場合です。日々マルチタスクに追われていたり、リフレッシュできる環境が無い場合や認知の歪みが起きている場合に心理的なストレスが蓄積されます。
認知とは、物事をどう認識するかという事で、それが歪んでいるとストレスを感じるという事です。
よくある例えですが、コップに半分まで水が入っているのを見て、「半分しか水が入っていない」とネガティブに捉えるか、「半分も水が入っている」とポジティブに捉えるかで気持ちは変わります。
つまり、現実で起きている事実は同じでも、捉え方によってストレスの感じ方が変わるという事です。
認知の歪み、白黒思考、完璧主義、べき思考などと言いますが、今まで生きてきた価値観が正しい、常識だと思い込み、それに当てはまらない事象が起こるとストレスを感じるという事が起きてきます。
「〇〇して当たり前」「〇〇はすべきだ」「必ず〇〇でなければならない」など、その人特有の考え方のクセがあると、それが原因でストレスを感じ、不調に陥るという事が多くあります。
環境的なストレス
生活習慣、職場環境、家庭環境、人間関係に由来するストレスです。不規則な生活習慣や、仕事が忙しく、睡眠時間の確保ができないなど、環境がもたらすストレスがコレにあたります。
目の前の課題、問題をどう解決していくか、というのが大切になってきます。感情に支配されず、論理的に物事を考える問題解決能力が必要となります。
「嫌われるかもしれないから話せない」「休みたいけど言えない」など本来解決しなければならない問題があるにも関わらず、感情に支配され、問題を先送りにしてしまい、ストレスが溜まり続けるという事が多く起こります。
腰椎椎間板ヘルニアを治すうえで注意すべきポイント
臀部のストレッチで腰部への負荷を減らす
股関節の柔軟性が低下する事で、股関節の動きを代償するように腰部が過剰に動きすぎてしまう事があります。そのようなケースでは、股関節の柔軟性が向上させることで、腰部への負荷が減り、痛みやシビレが軽減する事があります。具体的に言うと中殿筋のストレッチが非常におススメです。
痛みが強い急性期はコルセットなどを使用する
腰椎椎間板ヘルニアの急性期では痛みが強く、日常生活動作も行う事が難しくなることがあります。
その様な時はコルセットを着用し、腰への負荷をなるべく減らしましょう。コルセットはダメという話を聞くこともあるかと思いますが、急性期は着用した方が、その後の治りは早いです。ですが、コルセットに依存すると筋力が低下し、再び腰を痛める可能性がありますので、痛みやシビレが軽減した段階でコルセットは外し、自身の筋肉で支えられるようにしていきましょう。
腰部の安定に関わる腹横筋を鍛える
腹横筋は腰からお腹まで付着している天然のコルセットです。腹横筋が正しく働くことで、様々な動作の時に腹圧が高まり、腰椎を安定させてくれます。
ドローイングというトレーニングがおススメです。
色々なやり方がありますが、仰向けで寝た状態で、常にお腹をへこませながら深呼吸をするだけで十分です。まずは1分間行いましょう。
腰椎椎間板ヘルニアに対する当院の施術
心身の緊張を取り除き脳の興奮を解消していく
当院の鍼灸施術は心地よく優しい刺激で行う事で副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせます。
脳や身体の過剰な緊張を取り除くことで自律神経の乱れを解消し、症状を治していきます。
施術中に眠ってしまうほどの優しい刺激ですので初めての方でも安心して受けられます。
深部の筋肉や神経に的確にアプローチ
筋肉や神経の走行を解剖学的に熟知していますので、痛みやシビレの原因の部位へ的確にアプローチできます。整体やマッサージだけでは届かない深部の筋肉や血管にアプローチし、症状を改善へと導きます。
同時に筋力低下を起こしている部位へのトレーニング指導も行います。無理のない範囲で、分かりやすくご説明しながら行いますので、誰でも簡単に正しい身体の使い方を習得できます。
再発を防げ、ずっと健康に
不調には波が存在します。「昨日は大丈夫だったけど今日は辛い」「さっきまで大丈夫だったのに、また急に出てきた」「今週は本当にしんどい」など、症状の波があります。
症状が出る要因は様々ですが、ストレスや疲労が一定以上蓄積されると症状が出現するというのが自律神経の不調の特徴です。つまり、仕事や家事で疲れた時は症状が出やすくなるし、ストレスを感じたり、嫌なことがあれば症状が出てくるという事です。
そして、一度症状が出現すると、症状が出現するボーダーライン(閾値)が下がってしまうのが問題です。
鍼灸施術はそれらのボーダーライン(閾値)を上げることができ、再発しない身体づくりが可能です。
当院での腰椎椎間板ヘルニアの改善例
当院の施術は根本的に改善していく事が可能
当院では「身体的なストレス」と「心理的なストレス」両方からアプローチしていきます。
自律神経と痛みに特化した鍼灸整体院として豊富な知識と技術を兼ね備えており、病院やマッサージ、整体など、どこに行っても治らない不調を抱えている人が全国各地から数多くご来院し、改善しております。
施術の紹介についてはこちら↓