胸の不快感・息苦しさの原因と鍼灸での治し方を解説
「病院で原因不明と言われたけど具体的な治療法が無くて困っている」「日に日に症状が強くなり治るのか不安」など、胸の不快感・息苦しさの症状が辛くてお困りの方へ。
今回は胸の不快感・息苦しさがなぜ起こるのか、メカニズムから鍼灸での治し方まで徹底的に解説していきます。
胸の不快感・息苦しさを薬に頼らず治すのが当院の鍼灸施術

心身の状態を健康な元の状態に元すのが鍼灸施術の真髄です。薬物療法に頼らず、根本的に体質を改善し、不安の出にくい身体づくりが可能です。
病院では原因不明と言われている疾患の患者様が全国各地からご来院し、改善している実績が豊富にございます。
【胸の不快感・息苦しさの原因】自律神経失調症を解説
胸の不快感・息苦しさの主な症状には、次のようなものがあります。
- 胸がざわざわする感じがする
- 呼吸しづらくて息が吸いにくい
- 呼吸が浅い
- 過呼吸になる
- ストレスが溜まると息苦しくなる
- 胸やみぞおちが詰まる感じがする
- 食事の後に息が苦しくなる
- 胸がスースーする
- 動悸がして胸が苦しい
上記のような症状がある方は自律神経の乱れで起こる胸の不快感・息苦しさかもしれません。
その原因や適切な対処法、注意点、治す為のポイントを解説していきます。
胸の不快感・息苦しさの正体

「喉が締め付けられる感じで息が苦しい」「胸が詰まる感じで呼吸しづらい」など、息苦しさや胸の不快感についての表現は様々な種類があります。
病院の検査では異常がみられない場合は自律神経の乱れが原因の事があります。
症状がひどくなると過換気症候群(過呼吸)にもつながり、その発作を様々な場面で繰り返すとパニック障害と診断されることもありますので、症状がひどくなる前にしっかりと治していきたい症状です。
尚、肺の病気(喘息、肺結核、肺炎など)心臓の病気(心不全など)などによる息苦しさに関しては病院での適切な処置が必要です。
胸の不快感・息苦しさはなぜ起こるのか

息苦しさ
息苦しさは自律神経の交感神経が優位になり、呼吸が浅く、早くなることが原因で起きてきます。
交感神経とは身体を興奮させ、アクティブな活動をする時に作用する神経です。
反対の作用がある副交感神経は身体をリラックスさせ、休ませるときに活動する神経です。
交感神経が高まると、活発に活動する為に、素早く酸素の出し入れをしなければならないので、気管支が拡張し、肺は縮みきることなく膨らみ、呼吸が早くなります。その結果、深いゆったりとした呼吸ができなくなるので、息苦しさを感じるようになります。
胸の不快感
胸の不快感・ざわざわする・スースーする・胸がつまる感じがする、など様々な表現がされますが、それらは心臓の鼓動が早まったり、深い呼吸が出来ない事で、胸や腹部の筋肉が緊張して出てくる症状です。交感神経が高まると気管支が拡張する為、ゆったりとした呼吸ができなくなります。その事から胸がスースーする感じが出てきます。
その様な内蔵活動の変化を体表面の皮膚や筋肉に感じ取ることで不快感を自覚するようになります。
胸がスースーする・ざわざわするのはストレスが原因

胸の不快感が出現するタイミングは様々ですが、特に多いのがストレスや緊張が生じたタイミングで自覚する事が多いです。ストレスを感じると交感神経が優位になり、循環器系や呼吸器系に影響を及ぼします。ですが、症状が出ても少ししたら落ち着いてくることが多く、病院の検査のタイミングでは異常がみられないことがほとんどです。
胸の不快感は患者本人にしかわからない自覚症状になりますのでお医者さんにも理解されないことが多いです。
不安感に繋がりやすい
息苦しさや胸の不快感を自覚している時は心臓の鼓動も早くなっている事が多く、身体がその様な状態になっていると、身体の情報が自律神経を介して自律神経の中枢の視床下部に伝わります。
そこから視床下部の周囲にある偏桃体や海馬に情報が伝達されます。偏桃体は不安や生命危機などを瞬時に判断し、海馬は記憶を司ります。
つまり、息苦しさや胸の不快感が出現すると不安を感じ嫌な記憶を呼び起こし、さらに不安になるという事が起きてきます。
就寝時に感じやすい為、睡眠障害も合併しやすい

夜に寝付くときに体に不快感を感じる為、症状が不安で眠れないという事が起きてきます。
不安という感情は脳を興奮させ、交感神経を優位にさせます。その結果、眠気は訪れず睡眠障害を引き起こしてしまうケースが多いです。
睡眠が取れないと心療内科などで睡眠薬や抗不安薬などが処方され、薬で症状を抑えながら生活している人が数多くいらっしゃいます。少しの息苦しさや胸の不快感が悪循環になる理由です。
一人の時は体に意識が集中してしまう
就寝時に限らず、基本的に一人でじっとしている時は症状を感じやすくなります。
「何か他の事に集中している時は症状を感じない」というのが自律神経の不調ではよくある事ですが、集中している時とそうでない時では脳の神経回路が異なり、特に何かに集中していない時(惰性で行動している時)は不安を感じやすくなります。
その為、自宅で一人で何もしていない状況は不安や症状を感じやすくなるという事です。
原因不明の症状は病院では治療法が無い

病院での治療は薬物療法が中心になります。抗うつ薬、抗不安薬などが処方されますが、どれも対処療法となります。
薬で症状を抑えても、根本の原因のストレスや、自律神経の機能が改善する訳ではないので、薬の服用を止めてしまえば元の状態に戻ることがほとんどです。
胸の不快感・息苦しさを鍼灸で治す為に重要なポイント

胸の不快感・息苦しさを鍼灸で治す為に重要なポイントは
「脳の緊張、興奮を取り除く」
「首と背中の緊張を取り副交感神経を優位に」
「胸から前腕にかけての緊張を取り除く」
以上の3点です。
脳の緊張、興奮を取り除く

胸の不快感・息苦しさになる原因の一つにストレスがあります。ストレスは交感神経を優位にし、心身の緊張を高めます。不安やストレスに対して脳が過剰に興奮し、敏感に反応している状態です。
まずはその過剰な脳の興奮状態を解消する事が重要です。
鍼灸は副交感神経を優位にし、脳の興奮を鎮める
手足の鍼灸刺激は、脳に直接作用し、副交感神経を優位にする働きがあります。
不安やストレスで常に緊張状態の脳をリラックスさせ、自律神経のリズムを正常に戻すことが可能です。
首と背中の緊張を取り副交感神経を優位に

心身の興奮や緊張は首と背中に現れます。中でも緊張が出やすいのが僧帽筋です。
「緊張して肩に力が入る」という言葉の通り、肩に力が入る時に収縮する筋肉です。
脳や自律神経の乱れがある方はこのような特徴的な筋肉のねじれを呈する時があります。
鍼灸により副交感神経を優位にしリラックスさせることで、このような緊張も取れてきます。
固有背筋が施術のポイント

固有背筋という背中の筋肉があり、これらは自律神経の交感神経線維と密接に関わっています。
交感神経と固有背筋を支配している神経は吻合し(合わさり)脊髄へと入力されていきます。
つまり、交感神経が支配している内臓の感覚や運動と固有背筋の感覚や運動が同調(シンクロ)するという事です。固有背筋が収縮し続ける状態(コリ)があると交感神経も興奮を続けてしまいます。
胸から前腕にかけての緊張を取り除く
もう一つの身体の緊張が現れやすい部位は胸と前腕です。
心理的なストレスを受けると交感神経が優位になり緊張します。敵の攻撃から身を守るために体を曲げて丸まり小さくなるような姿勢を取るのですが、その時に収縮する筋肉の代表が前胸部(大胸筋など)と前腕(屈筋群)です。
ストレスにさらされている方は、それらの筋肉が非常に硬くなっていますので、緊張を取ることで脳の興奮を解消していきます。
東洋医学のツボともリンクする

東洋医学で精神安定に使用されるツボの代表として壇中(だんちゅう)や内関(ないかん)というツボがあります。
これらのツボは大胸筋や前腕屈筋群上に存在し、心臓や精神に関わるツボになります。
東洋医学と西洋医学の両面から見ても胸の前や前腕屈筋群の緊張を解消する事が重要になっている事が分かります。
当院で施術を受けた患者様の声
清水先生は今までお会いした医師たちよりも一番信頼できる先生です
全般性不安障害・息苦しさ・胸の不快感
精神科で全般性不安障害と診断されており、ひどい不安感と原因不明の胸の不快感、息苦しさが24時間ずっと治らず辛い毎日でわんわん泣き、ひどい状態でした。藁にもすがる思いで貴院を見つけ予約を入れて施術していただきました。徐々に精神面も安定し、あんなに辛く一生治らないのではないかと思っていた症状が4か月程通院し続けた結果、今ではほぼ無くなりました。通院の度に、それ以外の身体の不調も親身に聞いてくださり施術していただくと、調子が良くなっていくのがとても実感できています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。清水先生は今までお会いした医師たちよりも一番信頼できる先生です。今後も定期的に通院させて頂きます。本当にありがとうございます。
30代|女性

軽減すべきストレスの種類

身体的なストレス
身体や脳の疲労、全身のコリや緊張を指します。
身体や脳に疲労が蓄積されることで、身体機能が低下したり、脳の神経回路が常に惰性で活動状態になるので、オンとオフの切り替えが上手くいかず、自律神経も乱れていきます。
鍼灸や整体、運動、ストレッチなどの日々のケアで緊張を解消する事が重要です。
心理的なストレス
日々マルチタスクに追われていたり、リフレッシュできる環境が無い場合や認知の歪みが起きている場合に心理的なストレスが蓄積されます。
認知とは、物事をどう認識するかという事で、それが歪んでいるとストレスを感じるという事です。
認知の歪み、白黒思考、完璧主義、べき思考などと言いますが、今まで生きてきた価値観が正しい、常識だと思い込み、それに当てはまらない事象が起こるとストレスを感じるという事が起きてきます。
認知を変えることで心理的なストレスの軽減に繋がりますので、認知療法や認知行動療法が重要になってきます。
環境的なストレス
生活習慣、職場環境、家庭環境、人間関係に由来するストレスです。不規則な生活習慣や、仕事が忙しく、睡眠時間の確保ができないなど、環境がもたらすストレスがコレにあたります。
目の前の課題、問題をどう解決していくか、感情に支配されず、論理的に物事を考える問題解決能力が必要となります。
「嫌われるかもしれないから話せない」「休みたいけど言えない」など本来解決しなければならない問題があるにも関わらず、感情に支配され、問題を先送りにしてしまい、ストレスが溜まり続けるという事が多く起こりますので、環境が大きなストレスになっている場合は、冷静に対処する必要があります。
胸の不快感・息苦しさを治すうえで注意すべきポイント

胸や首周りのストレッチで緊張を和らげる
胸や首の筋肉の緊張が強まることで、胸の不快感・息苦しさ症状は悪化します。
特に胸鎖乳突筋という筋肉の緊張が起こると、自律神経の乱れや、呼吸の緊張に繋がりやすいです。セルフで行うストレッチや整体、鍼灸で緊張を和らげましょう。
前腕のストレッチで喉の緊張を和らげる
肘から指先にかけての筋肉の緊張が起きても首や胸の前の筋肉の緊張が起きやすくなります。西洋医学の筋膜の繋がり、神経の繋がりからも緊張がシンクロしやすいことが分かっており、東洋医学の経絡の繋がりからも、指先から喉にかけて通る経絡が多いことが分かっていますので、実際の施術でも、施術のポイントになる部位です。前腕の中でも屈筋群を伸ばすストレッチが非常に有効です。
薬の効果効能・副作用・離脱症状を理解した上で適切に服用する
抗不安薬の種類も様々です。自分の症状に合った薬を正しく服用する事が大切です。病院で処方された薬をすぐに服用するのではなく、効果効能を調べたうえで服用しましょう。服用期間や今後の減薬、断薬の流れなどをお医者さんと相談しながら進めていく事が重要です。
胸の不快感・息苦しさに対する当院の施術

心身の緊張を取り除き脳の興奮を解消していく
当院の鍼灸施術は心地よく優しい刺激で行う事で副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせます。
脳や身体の過剰な緊張を取り除くことで自律神経の乱れを解消し、症状を治していきます。
施術中に眠ってしまうほどの優しい刺激ですので初めての方でも安心して受けられます。
カウンセリングでストレスや不安を感じにくい考え方を
当院のカウンセリング鍼灸整体施術では、先ほど説明した様な「認知の歪み」を修正していきます。
身体の状態しか見ない施術院が多いですが、不調が出る原因は身体だけではありません。
心理や環境にも目を向けて修正していく事が完治への最短ルートになります。
当院のカウンセリング鍼灸整体施術に関して↓
再発を防げ、ずっと健康に
不調には波が存在します。「昨日は大丈夫だったけど今日は辛い」「さっきまで大丈夫だったのに、また急に出てきた」「今週は本当にしんどい」など、症状の波があります。
症状が出る要因は様々ですが、ストレスや疲労が一定以上蓄積されると症状が出現するというのが自律神経の不調の特徴です。つまり、仕事や家事で疲れた時は症状が出やすくなるし、ストレスを感じたり、嫌なことがあれば症状が出てくるという事です。
そして、一度症状が出現すると、症状が出現するボーダーライン(閾値)が下がってしまうのが問題です。
鍼灸施術はそれらのボーダーライン(閾値)を上げることができ、再発しない身体づくりが可能です。
当院での胸の不快感・息苦しさの改善例
当院の施術は根本的に改善していく事が可能

当院では「身体的なストレス」と「心理的なストレス」両方からアプローチしていきます。
自律神経と痛みに特化した鍼灸整体院として豊富な知識と技術を兼ね備えており、病院やマッサージ、整体など、どこに行っても治らない不調を抱えている人が全国各地から数多くご来院し、改善しております。
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