三叉神経痛の原因と鍼灸での治し方を解説
「病院で三叉神経痛と言われたけど具体的な治療法が無くて困っている」「日に日に症状が強くなり治るのか不安」など、三叉神経痛が辛くてお困りの方へ。
今回は三叉神経痛がなぜ起こるのか、メカニズムから鍼灸での治し方まで徹底的に解説していきます。
三叉神経痛の主な症状には、次のようなものがあります。
- 歯を磨くと歯に激痛が走る
- お化粧をすると顔が痛い
- 洗顔すると顔が痛い
- 食事をすると歯が痛い
- 顔の特定の部位を触ると痛みが走る
- ひげをそると顔が痛い
その原因や適切な対処法、注意点、治す為のポイントを解説していきます。
三叉神経痛を薬に頼らず治すのが当院の鍼灸施術

心身の状態を健康な元の状態に元すのが鍼灸施術の真髄です。薬物療法に頼らず、根本的に体質を改善し、不安が生じにくい身体づくりが可能です。
病院では原因不明と言われている疾患の患者様が全国各地からご来院し、改善している実績が豊富にございます。
三叉神経痛の症状が和らぎ鍼灸で治る理由を解説

三叉神経痛でお悩みの方は多くいらっしゃいますが、病院に1年以上通院していても症状が改善しないという方もいます。そのような慢性化した三叉神経痛は薬物療法だけで治すのは難しい為、他の治療法を探すことが重要です。
鍼灸治療は三叉神経痛が発症している原因となる体質、身体の機能を根本的に改善する事ができる為、薬物療法に変わる治療法として知られています。
今回は三叉神経痛に対する鍼灸施術を解説していきますので、薬を服用しても治らない、何年も三叉神経痛が続いているという方は是非ご覧ください。
三叉神経に脳の血管が触れることが三叉神経痛の原因

三叉神経は顔面部にくまなく分布している脳神経で、目の上、鼻の横、アゴにある三つの神経がまとまり、脳幹に入っていきます。軽くさわった感じ(触覚)、痛み(痛覚)、熱い冷たい(温度覚)などの感覚情報のセンサーです。
その神経が頭蓋内で動脈に長期間触れることで神経が障害され痛みが出現します。
触れる程度が重度の場合は手術をする場合もありますが、多くの場合は痛み止めなどの薬物療法による対処療法が中心となります。
顔がピリピリし皮膚が痺れるのが三叉神経痛

顔面部の痛みやシビレが特徴の三叉神経痛ですが、具体的にはおでこや頭部の痛みやシビレ、頬や側頭部の痛みやシビレ、歯や顎の痛みやシビレなどが出現します。
冷風に当たった時や首を動かした時、顔を触った時に痛みが出るのが特徴で、とても強い痛みな為「また痛みが来るんじゃないか」と不安や恐怖を抱えて生活をしている人も少なくありません。
三叉神経痛と片頭痛の違いは?

三叉神経痛は三叉神経に痛みを感じている状態で、片頭痛は三叉神経が刺激されることで脳の硬膜に炎症が波及している状態です。神経そもそもが痛いのか、神経が原因で痛くなっているのかが大きな違いとなります。
他にも三叉神経痛は「顔の片側だけに激しい痛みが発生する」「数秒から2~3分程度の痛みが発作的に襲う」「痛み以外に異常なところはない」などの特徴があります。
片頭痛は「頭の片側にズキンズキンと拍動性の痛みが起こる」「体を動かすと痛みが悪化する」「吐き気や光・音に敏感になるなどの症状を伴う」などの特徴があります。
三叉神経痛になりやすい人の特徴

三叉神経痛が悪化する要因は三叉神経の通り道に三叉神経を障害する何かしらの原因がある人です。
三叉神経をは脳幹から顔面部まで伸びていますが、何らかの原因でその通り道を傷害してしまうと、三叉神経に刺激が入り、三叉神経が敏感に反応するようになり痛みを引き起こす原因となります。
三叉神経痛が悪化する3つの原因は次の通りです。
目の疲れの眼精疲労が三叉神経を刺激する
三叉神経のひとつの眼神経は眉毛のあたりから頭頂部にかけて伸びている神経です。
眼精疲労が蓄積されると目の周囲の筋肉にコリが出現し、そのコリが三叉神経を圧迫し刺激する事で三叉神経痛の原因となります。目を凝らす際に眉毛や目じりのあたりの筋肉が収縮する為、それらの緊張を緩和する事が重要です。
噛みしめ、食いしばりが三叉神経を刺激する
三叉神経の中の上顎神経と下顎神経は耳の前から上顎と下顎の方に分かれ伸びていきます。
その通り道には咬合動作で使用する咀嚼筋が存在しており、それらの筋肉にコリや緊張が発生していると三叉神経を圧迫し刺激する為三叉神経痛の原因になることがあります。咀嚼筋の緊張が生じやすい食いしばりや噛みしめの癖がある人は三叉神経痛になりやすい傾向があります。
首のコリが三叉神経を刺激する
三叉神経は耳の周囲に豊富に分布してることから周囲の首の筋肉の緊張によって神経を圧迫し刺激され三叉神経痛の原因になる事があります。
体勢を変えた時などに首に力が入り筋肉が収縮すると強い痛みが走るという事も少なくありません。その他にも先ほど説明した眼精疲労や食いしばりなどにも首の筋肉は関わっていいる為、三叉神経痛を改善する上で頸部の緊張を解消する事は非常に重要なことになります。
首の付け根のコリが三叉神経痛が悪化させる理由

顔面の感覚を支配している三叉神経は頸部に存在する胸鎖乳突筋や僧帽筋を支配している頚神経叢と吻合し延髄に入力されていきます。つまり、脳は顔面部の痛みと頸部の痛みを勘違いしやすく、首が凝ることで三叉神経に刺激が加わり痛みの原因になる事があります。
逆に顔面部の感覚や情報によって頚神経叢が刺激され首が凝るという事も起きてきます。眼精疲労による顔面部の筋肉のこわばりや食いしばりなど影響が頸部に影響を及ぼすこともあるという事です。
ずっと治らない三叉神経痛はストレスが原因かも?

三叉神経痛の痛みが長期間続いている場合はストレスが原因の可能性があります。三叉神経痛との直接的な関連はありませんが、ヒトの体はストレスが蓄積されることで神経が敏感に反応しやすくなるので、三叉神経も同様に痛みやシビレを感じやすくなるという事が起きてきます。
様々な治療をしても良くならない、痛み止めも効かなくなってきているという方は、ストレスが原因で痛みが強くなっている可能性がありますので、ストレスの軽減や解消が重要になります。
三叉神経痛の原因となるストレスの種類

身体的なストレス
身体や脳の疲労、全身のコリや緊張を指します。
身体や脳に疲労が蓄積されることで、身体機能が低下したり、脳の神経回路が常に惰性で活動状態になるので、オンとオフの切り替えが上手くいかず、自律神経も乱れていきます。
鍼灸や整体、運動、ストレッチなどの日々のケアで緊張を解消する事が重要です。
心理的なストレス
日々マルチタスクに追われていたり、リフレッシュできる環境が無い場合や認知の歪みが起きている場合に心理的なストレスが蓄積されます。
認知とは、物事をどう認識するかという事で、それが歪んでいるとストレスを感じるという事です。
認知の歪み、白黒思考、完璧主義、べき思考などと言いますが、今まで生きてきた価値観が正しい、常識だと思い込み、それに当てはまらない事象が起こるとストレスを感じるという事が起きてきます。
環境的なストレス
生活習慣、職場環境、家庭環境、人間関係に由来するストレスです。不規則な生活習慣や、仕事が忙しく、睡眠時間の確保ができないなど、環境がもたらすストレスがコレにあたります。
目の前の課題、問題をどう解決していくか、感情に支配されず、論理的に物事を考える問題解決能力が必要となります。
三叉神経痛を治すには睡眠の質を高める事が重要

ストレスの解消や筋緊張の緩和に重要なのが睡眠です。単に睡眠の時間を確保すれば良いわけではなく、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが取れた適切な睡眠をとる必要があります。睡眠の質が悪いと夢を多く見たり、中途覚醒が頻回に起きたりしてしまい、余計に心身の疲労が蓄積されてしまいます。筋・筋膜性歯痛の原因となる噛みしめや食いしばりを根本から改善するには自律神経を整え睡眠の質を向上させることが重要です。
三叉神経痛を治すには自律神経の機能を改善する必要がある

三叉神経痛の原因である頭蓋内で血管が三叉神経に触れている状態を改善する為には自律神経の機能を正常に整える必要があります。
血管の拡張や収縮の機能は自律神経が担っており、それらの機能が上手く働かないと血管が過度に拡張、収縮してしまう事があります。頭蓋内で三叉神経を刺激している血管の収縮拡張機能を回復させるには自律神経の機能を改善させ、神経の過剰な興奮状態を取り除き炎症状態を取り除く必要があります。
三叉神経痛に鍼灸がおすすめの理由

体の機能を根本的に変えることができる
鍼灸治療は自律神経や免疫に作用する為、身体の根本的な機能を変えていけます。
当院の鍼灸施術は心地よく優しい刺激で行う事で副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせ、脳や身体の過剰な緊張を取り除くことで自律神経の乱れを解消し、症状を治していきます。
施術中に眠ってしまうほどの優しい刺激ですので初めての方でも安心して受けられます。
マッサージでは届かない深部の筋肉を緩める事ができる
整体やマッサージでは届かない深部の筋肉へのアプローチは鍼灸施術が非常に有効です。
関節付近の細かな筋肉はストレッチなどでは対応できない場合が多いので、当院の鍼灸技術によって、その様な難しい部位へのアプローチが可能になります。コリや痛みなどの身体的なストレスが解消されることによって心身の緊張が解けてきます。
再発しない健康な体を維持できる
症状が出る要因は様々ですが、ストレスや疲労が一定以上蓄積されると症状が出現するというのが特徴でもあります。つまり、仕事や家事で疲れた時は症状が出やすくなるし、ストレスを感じたり、嫌なことがあれば症状が出てくるという事です。
そして、一度症状が出現すると、症状が出現するボーダーライン(閾値)が下がってしまいますが、鍼灸施術はそれらのボーダーライン(閾値)を上げることができ、再発しない身体づくりが可能です。
三叉神経痛に対する鍼灸治療の効果

神経の興奮を鎮める事ができる
鍼灸の効果のひとつに鎮痛、鎮静作用があります。鍼灸の刺激が中枢神経に作用し下行性痛覚抑制系という体の機能を高めてくれます。それらの作用を駆使して患部の痛みや炎症を抑え症状を治していくのが鍼灸治療の特徴です。三叉神経痛も同様に神経が興奮し刺激に対して敏感になっている状態ですので、鍼灸治療をすることで痛みが緩和し、再発しにくい体を作ることができます。
心身の緊張を緩和しストレスを解消する
心理的なストレスにより心身が緊張状態にあると、交感神経が優位になり続け、自律神経の機能にメリハリが無くなります。交感神経の緊張を解くには身体的な筋肉の緊張を解消する事が重要です。
特に首や背中、前腕には緊張が生じやすくなる為、その周囲にあるツボを刺激し身体の緊張を解消していきます。それにより睡眠の質も向上し、身体が元の健康な状態に戻る為の回復力を促します。
睡眠の質を向上させる
改善する上で重要な睡眠も鍼灸で改善する事が可能です。眠れているけど疲れが取れないという場合は睡眠が浅い可能性があります。浅い睡眠とはレム睡眠のことを指し、脳が覚醒し夢を見ている状態です。その状態が長く続くと疲労が取れず、次の日に持ち越します。ノンレム睡眠の比率を高め、深い睡眠をとれるように心身の緊張を取っていきます。頸部や背部の緊張が睡眠の質を妨げますので、そのあたりの緊張を解消していきます。
内臓の機能を高める
手足に鍼灸施術をすることによって副交感神経が高まり、内臓の機能が活発に動き始めます。
腹部や足には胃腸に関するツボが多く存在し、それらを刺激し内臓の機能を整えていきます。
同時に腹部の筋肉の緊張を解消する事で胃腸がスムーズに動くスペースを確保し、蠕動運動を促します。それにより消化吸収が効率よく行われますので、食べ物を受け入れられる身体の状態を作ります。
免疫バランスを整える
鍼灸は白血球の機能や量を整える効果があります。組織の炎症や無駄な細胞を貪食するマクロファージの機能を向上させたり、抗体を産生する時に重要なヘルパーT細胞の機能を向上させる効果がありますので、免疫が関わる疾患に鍼灸治療は非常に有効な手段のひとつと言えます。
免疫機能を整えるだけでなく全身の血管を緩め血流循環の改善も行いますので、より効率的に体質の改善ができるようになります。
三叉神経痛の鍼灸はどれくらいで治る?治療期間や回数

個人差はありますが、当院での鍼灸治療によって症状が改善するおおよその治療回数は8回前後です。
8回前後の施術を受けると調子が良い状態で安定してくることが多いです。
ですが、生活環境や生活習慣、心理的なストレスなどが関係する為、それらに影響され症状の波が出現しますので、人によって差はあります。
それらを加味した上で大体の人が8回前後の施術を受けると効果を実感してきます。
三叉神経痛の鍼灸治療の推奨ペース
症状が辛い場合、治療の初期段階では週1~2回のペースで治療し、症状が安定してきたら週1~2週に1回のペースで治療の間隔を空けていきます。
毎日受ければその分早く治るのかというとそうではありません体質の変化によって機能が失われている状態ですので、症状が出ない元の体質に戻していくには一定の時間が必要になります。当院の治療の回数を加味すると2~3か月程の治療期間で症状が安定してくる方が多いです。(もちろん個人差はあります)
三叉神経痛の鍼灸は保険適用か?

結論から言うと適応外です。ただし、一部例外があります。
基本的に鍼灸治療は保険適応外になりますが、一部の疾患に限り保険が適応する場合があります。
具体的に言うと「神経痛」「リウマチ」「五十肩」「頚肩腕症候群」「腰痛症」「頸椎捻挫の後遺症」以上の6種類の疾患に該当し、医師の診断を受け、鍼灸を受ける事についての同意が得られている場合のみ保険が適応になります。
三叉神経痛として保険は適応することはできませんが、該当する疾患がある場合は適応になる場合もあります。
三叉神経痛を治すうえで注意すべきポイント

肩や首周りのストレッチで緊張を和らげる
肩や首の筋肉の緊張が強まることで、三叉神経痛の症状は悪化します。
特に胸鎖乳突筋という筋肉の緊張が起こると、自律神経の乱れや、顎周りの緊張に繋がりやすいです。セルフで行うストレッチや整体、鍼灸で緊張を和らげましょう。
眼精疲労を解消する
目の疲れ、眼精疲労の蓄積により三叉神経に刺激が入力されてしまうので、極力眼精疲労を溜めないのが大切です。長時間のスマホやPC作業をする際は休憩を行いながら、帰宅した際はホットアイマスクや目の周囲のマッサージをするなどして目の周りの筋肉の緊張を緩めることが重要です。
ストレスの緩和と質の良い睡眠を心がける
ストレスの蓄積により食いしばりや噛みしめの症状が悪化しますので、ストレスをため込み過ぎないように娯楽を活用する事も大切です。そしてストレスによる心身の緊張を緩和するには睡眠が重要ですので、就寝前にスマホを操作したり、仕事をするなどをすると寝つきが悪くなり、脳の活動の切り替えがしにくくなるので注意が必要です。
三叉神経痛が鍼灸で治ったブログ
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三叉神経痛に対して東京の町田で鍼灸施術しています
当院は東京の町田駅徒歩4分の場所で施術をしています。自律神経の不調と痛みに特化した施術で様々な不調を改善に導いています。
横浜、小田原方面、八王子、東京、世田谷方面にお住いの方も多くご来院頂いております。
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当院の施術は根本的に改善していく事が可能

当院では「身体的なストレス」と「心理的なストレス」両方からアプローチしていきます。
自律神経と痛みに特化した鍼灸整体院として豊富な知識と技術を兼ね備えており、病院やマッサージ、整体など、どこに行っても治らない不調を抱えている人が全国各地から数多くご来院し、改善しております。
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