帯状疱疹後神経痛の原因と鍼灸での治し方を解説
「病院で帯状疱疹後神経痛と言われたけど具体的な治療法が無くて困っている」「日に日に症状が強くなり治るのか不安」など、ふわふわめまいの症状が辛くてお困りの方へ。
今回は帯状疱疹後神経痛がなぜ起こるのか、症状、メカニズムから鍼灸での治し方まで徹底的に解説していきます。
帯状疱疹後神経痛を薬に頼らず治すのが当院の鍼灸施術
心身の状態を健康な元の状態に元すのが鍼灸施術の真髄です。薬物療法に頼らず、根本的に体質を改善し、不安の出にくい身体づくりが可能です。
病院では原因不明と言われている疾患の患者様が全国各地からご来院し、改善している実績が豊富にございます。
【帯状疱疹後神経痛に関わる】異痛症・アロディニアを解説
帯状疱疹後神経痛の主な症状には、次のようなものがあります。
- 焼けるような痛み・灼熱痛がある
- チクチクと刺すような痛みがある
- ヒリヒリ、ズキズキ、締めつけられる、電気が走るなどの痛みがある
- 感覚が鈍くなる
- 触れるだけでビリビリと痛みを感じる
- ピリピリとした痛みを感じる
上記のような症状がある方は帯状疱疹後神経痛かもしれません。
その原因や適切な対処法、注意点、治す為のポイントを解説していきます。
帯状疱疹後神経痛の正体
帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹の皮疹が治まった後も続く神経性の痛みです。
帯状疱疹の合併症として最も頻度が高く、発症率は年齢とともに上昇していきます。
PHNの痛みには様々な種類があり、「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや、「ズキンズキンとする」疼くような痛み、そして、軽い接触だけでも痛む「アロディニア」と呼ばれる痛みなどが混在しています。
帯状疱疹になる原因
水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
幼少期に水疱瘡に罹患すると、ウイルスが神経節に住み着きます。
自身の身体が元気で免疫力が高い時には問題ありませんが、年齢を重ねて抵抗力が落ちると、神経節に潜伏していた水痘ウイルスが再活性され帯状疱疹が出現します。
神経が修復されないのが帯状疱疹後神経痛の正体
神経節に潜んでいるウイルスが神経を伝って皮膚表面に移動し炎症を起こすのが帯状疱疹です。
皮膚表面の炎症(帯状疱疹)が治まったとしても、神経の炎症や、障害が残存していると帯状疱疹後神経痛として痛みや灼熱感が出現します。
神経の炎症や障害が修復されていない状態なので、神経が非常に過敏になり、少し触れただけで「ビリッ」という痛みが伴うアロディニアが出現します。
帯状疱疹は出現する場所によって特徴的な症状になる
帯状疱疹の発症部位によって特徴的な合併症が生じることがあります。
鼻の周囲に皮膚症状がみられた場合には、高頻度で目の症状を伴う合併症が生じます。角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎などがみられることがあり、視力低下や失明に至ることもあります。
顔面神経や内耳の神経に出現した場合は「ラムゼイ・ハント症候群」と呼ばれる合併症が引き起こされ、めまいや耳鳴り、難聴などを生じることがあります。
病院では対処療法として薬が処方される
病院での治療は薬物療法が中心になります。保険適用のある鎮痛補助薬や、麻薬性のオピオイド鎮痛薬が用いられることがあり、他にも抗うつ薬が処方されることもあります。
いずれも痛み止めや、痛みを麻痺させる為の対処療法となりますので、根治には至らず、痛みが再発する可能性が高いです。
帯状疱疹後神経痛を治す為に重要なポイント
先程、めまいの原因をいくつかご紹介しましたが、めまいを治す為に必要なポイントは
「免疫力を高める」
「患部の血流を促し組織の再生を促す」
「鎮痛効果を高め、リラックスを促す」
以上の3点です。
免疫力を高める
一番重要で、根本的なポイントです。
そもそも帯状疱疹にならない為には自身の免疫力を向上させなければなりません。
仮に、症状が治まったとしても、免疫力が低下すると出現するのが帯状疱疹ですので、自然と帯状疱疹後神経痛のリスクも上昇します。
鍼灸は免疫力の向上に非常に効果的な施術
鍼灸の代表的な効果効能として、白血球の増加や機能の上昇が挙げられます。科学的にも証明されている確かな効果です。
鍼灸は皮膚表面に微細な傷を負わせる事で、その傷を修復しようと免疫システムが活性化されます。
その結果、白血球が増加したり、免疫のバランスを整える作用があります。
患部の血流を促し組織の再生を促す
良い免疫システムができたとしても、免疫を運ぶための血流が阻害されていては意味がありません。
神経が障害されていたり、炎症を起こしている場合、そこに血液を送り込むことで、組織の再生が促され、痛みや症状が無くなっていきます。
水痘ウイルスが活性化しない為にも、その患部に潤沢な血液を送り続けるという事は非常に重要です。
鍼灸は患部に直接アプローチできる
水痘ウイルスが潜んでいる神経節にアプローチできるのは鍼灸の強みです。
体表面だけ刺激する整体やマッサージでは神経節にアプローチする事はできません。ましては、体表面に痛みがある帯状疱疹後神経痛に対して押したり、揉んだりしても痛くて施術できません。
ですが、鍼灸は刺激を最小限に抑え、痛みの原因の深部にある神経節に対してアプローチする事が可能で、周囲の血流循環を改善できます。
他にも体表面や障害されている神経の周囲の血流循環を促し、組織の再生を促します。
鎮痛効果を高め、リラックスを促す
帯状疱疹後神経痛で何より辛いのは痛みです。
ヒトは痛みを感じると、交感神経が優位に働き末梢の血管が収縮します。それにより、発痛物質のブラジキニンなどが患部に停滞し、さらに痛みを感じます。その痛みがストレスとなり交感神経を優位にする。
というような悪循環が生まれてしまうのが、帯状疱疹後神経痛の特徴です。
その為には心身をリラックスさせることが非常に重要です。
リラックスし、痛みに強い体を作れるのが鍼灸
手足末端への鍼灸刺激は脳幹に伝わり副交感神経を活発にさせ、下行性痛覚抑制系を賦活化します。
下行性痛覚抑制系とは、ヒトの体に備わっている鎮痛機能で、正常に働くことで痛覚の伝導路を遮断し痛み刺激を感じにくくすることができるます。コレを応用して鎮痛させるのが抗うつ薬です。
つまり、手足末端の鍼灸刺激を行うことで「体がリラックスし痛みに強い体が作れる」という事です。
免疫が低下する原因
身体的なストレス
身体や脳の疲労、全身のコリ、遺伝や性別によるバイタリティの差などを指します。
身体や脳に疲労が蓄積されることで、身体機能が低下したり、脳の神経回路が常時、惰性で活動状態になるので、オンとオフの切り替えが上手くいかず、自律神経も乱れていきます。
男性と女性では筋肉量や脳の作りが違うので、できる仕事も違いますし、疲れやすさも人によって変わってきます。
心理的なストレス
心理的なストレスが原因の場合です。日々マルチタスクに追われていたり、リフレッシュできる環境が無い場合や認知の歪みが起きている場合に心理的なストレスが蓄積されます。
認知とは、物事をどう認識するかという事で、それが歪んでいるとストレスを感じるという事です。
よくある例えですが、コップに半分まで水が入っているのを見て、「半分しか水が入っていない」とネガティブに捉えるか、「半分も水が入っている」とポジティブに捉えるかで気持ちは変わります。
つまり、現実で起きている事実は同じでも、捉え方によってストレスの感じ方が変わるという事です。
認知の歪み、白黒思考、完璧主義、べき思考などと言いますが、今まで生きてきた価値観が正しい、常識だと思い込み、それに当てはまらない事象が起こるとストレスを感じるという事が起きてきます。
「〇〇して当たり前」「〇〇はすべきだ」「必ず〇〇でなければならない」など、その人特有の考え方のクセがあると、それが原因でストレスを感じ、不調に陥るという事が多くあります。
環境的なストレス
生活習慣、職場環境、家庭環境、人間関係に由来するストレスです。不規則な生活習慣や、仕事が忙しく、睡眠時間の確保ができないなど、環境がもたらすストレスがコレにあたります。
目の前の課題、問題をどう解決していくか、というのが大切になってきます。感情に支配されず、論理的に物事を考える問題解決能力が必要となります。
「嫌われるかもしれないから話せない」「休みたいけど言えない」など本来解決しなければならない問題があるにも関わらず、感情に支配され、問題を先送りにしてしまい、ストレスが溜まり続けるという事が多く起こります。
帯状疱疹後神経痛を治すうえで注意すべきポイント
体温の低下を避ける
体温が低下すると免疫の機能が低下してしまいます。身体のウイルスや菌を退治する為に重要な白血球の活動量を増やす為にも体温を高く保つことが重要です。
手足や腹部を常に保温するようにしておきましょう。
衣服は刺激の少ない繊維に
皮膚に少しの刺激が加わる事でも痛みの原因になりますので、なるべく化学繊維は避けて綿を使った衣類にすることをお勧めします。
熱がこもったり通気性が悪く汗をかくとかゆみや痛みの原因になりますので、注意が必要です。
保湿を徹底的に
皮膚の乾燥も衣類がこすれる原因になりますので、保湿が重要です。
ただし、帯状疱疹が治っていない状態の時に油分が多いクリームを使用すると通気性が損なわれ、治りが悪くなる場合がありますので、適度に使用する事が大切です。
帯状疱疹後神経痛に対する当院の施術
体がリラックスし痛みに強い体が作れる
手足末端への鍼灸刺激は脳幹に伝わり副交感神経を活発にさせる働きがあります。又、下行性痛覚抑制系に作用する事で痛みが伝わるのをブロックし、鎮痛効果をもたらします。
つまり、手足末端の鍼灸刺激を行うことで「体がリラックスし痛みに強い体が作れる」という事になります。
手足に重要なツボが集中している理由はその様な事からです。
交感神経を優位にしている身体的な要因を取り除く
固有背筋という背中の筋肉があります。これは抗重力筋と言い、上体を起こしている時に働く筋肉で、前述した姿勢反射に大きく関わります。よって凝りやすい筋肉なのですが、これらは交感神経線維と密接に関わっています。
交感神経というのは脊柱の横を首から腰まで通っているのですが、それらの交感神経と固有背筋を支配している神経は吻合し(合わさり)脊髄へと入力されていきます。つまり、交感神経が支配している内臓の感覚や運動と固有背筋の感覚や運動が同調(シンクロ)するという事です。
固有背筋が収縮し続ける状態(コリ)があると交感神経も興奮を続けるという事です。
カウンセリングでストレスや不安を感じにくい考え方を
当院のカウンセリング鍼灸整体施術では、先ほど説明した様な「認知の歪み」を修正していきます。
身体の状態しか見ない施術院が多いですが、不調が出る原因は身体だけではありません。
心理や環境にも目を向けて修正していく事が完治への最短ルートになります。
当院のカウンセリング鍼灸整体施術に関して↓
症状を出にくくする事ができる
不調には波が存在します。「昨日は大丈夫だったけど今日は辛い」「さっきまで大丈夫だったのに、また急に出てきた」「今週は本当にしんどい」など、症状の波があります。
症状が出る要因は様々ですが、ストレスや疲労が一定以上蓄積されると症状が出現するというのが自律神経の不調の特徴です。つまり、仕事や家事で疲れた時は症状が出やすくなるし、ストレスを感じたり、嫌なことがあれば症状が出てくるという事です。
そして、一度症状が出現すると、症状が出現するボーダーライン(閾値)が下がってしまうのが問題です。
鍼灸施術はそれらのボーダーライン(閾値)を上げていく事ができます。
当院での帯状疱疹後神経痛の改善例
当院の施術は根本的に改善していく事が可能
当院では「身体的なストレス」と「心理的なストレス」両方からアプローチしていきます。
自律神経と痛みに特化した鍼灸整体院として豊富な知識と技術を兼ね備えており、病院やマッサージ、整体など、どこに行っても治らない不調を抱えている人が全国各地から数多くご来院し、改善しております。
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